2015年 12月 19日
セルロースファイバーについて考える2
|
さて、一昨日のセルロースファイバーの続きを書いてみたいと思います。
先日はセルロースファイバーの良い事ばかり書きましたが、物事には必ず長所と短所がありますので、今日はセルロースファイバーの短所を書いてみます。
セルロースファイバーの最大の欠点は、その施工性と価格だと思います。
まず、35坪〜40坪位の家で約1.5tのセルロースファイバーが必要になります。一般的な断熱材の5〜10倍以上の量です。
運ぶだけでも大変ですし、しかも施工する為に時間と手間がかかります(量産住宅メーカーや建築屋はこれを極端に嫌います)。
また、施工後の沈下を防止する為の施工技術、技量が必要になります(長期的な事を考えると壁の中での沈下リスクは有ります)。
その為、熟練した職人さんが必要となり、当然の事ですが 値段も高くなります。
値段は少し高めで施工技術が必要となり、オマケに工期が少し長くなる事が、建築屋から嫌われ普及を遅らせている原因になっています。
しかしながら、先日も書きました通りグラスウール、ロックウールの断熱性能が20年で1/2になるのに対して(高圧縮材は除く)、セルロースファイバーは80年以上 その性能を落としません。
グラスウールやロックウールが有害な化学物質を20年以上出し続けるのに対して、セルロースファイバー(国産の物は残念ながら有害な化学物質が含まれています。)は一切 出しません。
防虫と防火の為に唯一使用している添加剤は目薬に使用されているホウサンと同等で、危険性は食塩の約1/7です。
しかも、調湿能力や防音性能もグラスウールロックウールの何十倍、防腐 防カビ効果まで有ります。
そんな事を考えるとセルロースファイバーの欠点は建築屋にとって手間がかかり儲からない 不都合⁇ な材料と言うだけで、お客様にとっては とても有益な材料だと思います。
今の建築業界は、建築屋にとって簡単に施工できて儲かる物が「良い材料」で、手間が掛って儲からない物が「悪い材料」になってしまいました。
経済至上主義が 造り手の世界にも蔓延し、本当に残念な事です。
これからも、出来る限り 建築業界の実情を伝えていきたいと思っています。
先日はセルロースファイバーの良い事ばかり書きましたが、物事には必ず長所と短所がありますので、今日はセルロースファイバーの短所を書いてみます。
セルロースファイバーの最大の欠点は、その施工性と価格だと思います。
まず、35坪〜40坪位の家で約1.5tのセルロースファイバーが必要になります。一般的な断熱材の5〜10倍以上の量です。
運ぶだけでも大変ですし、しかも施工する為に時間と手間がかかります(量産住宅メーカーや建築屋はこれを極端に嫌います)。
また、施工後の沈下を防止する為の施工技術、技量が必要になります(長期的な事を考えると壁の中での沈下リスクは有ります)。
その為、熟練した職人さんが必要となり、当然の事ですが 値段も高くなります。
値段は少し高めで施工技術が必要となり、オマケに工期が少し長くなる事が、建築屋から嫌われ普及を遅らせている原因になっています。
しかしながら、先日も書きました通りグラスウール、ロックウールの断熱性能が20年で1/2になるのに対して(高圧縮材は除く)、セルロースファイバーは80年以上 その性能を落としません。
グラスウールやロックウールが有害な化学物質を20年以上出し続けるのに対して、セルロースファイバー(国産の物は残念ながら有害な化学物質が含まれています。)は一切 出しません。
防虫と防火の為に唯一使用している添加剤は目薬に使用されているホウサンと同等で、危険性は食塩の約1/7です。
しかも、調湿能力や防音性能もグラスウールロックウールの何十倍、防腐 防カビ効果まで有ります。
そんな事を考えるとセルロースファイバーの欠点は建築屋にとって手間がかかり儲からない 不都合⁇ な材料と言うだけで、お客様にとっては とても有益な材料だと思います。
今の建築業界は、建築屋にとって簡単に施工できて儲かる物が「良い材料」で、手間が掛って儲からない物が「悪い材料」になってしまいました。
経済至上主義が 造り手の世界にも蔓延し、本当に残念な事です。
これからも、出来る限り 建築業界の実情を伝えていきたいと思っています。
by yume-holon
| 2015-12-19 22:33