2016年 06月 15日
先人の知恵について考える2
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さて、昨日の続きを。
今日は、方法の一部について考えてみます。
安藤建築が取り組んでいる「外断熱➕ダブル遮熱➕内断熱の四層の断熱」に 力を入れている事は 何度かお話ししましたが、屋根の形状や軒の出など 光や熱をコントロールするパッシブな設計やデザインなどのプランニングは、断熱同様とても大切です。
安藤建築の設計の基本の軒の出は、雨樋まで90センチ以上出すようにしています。
そうする事で 夏場の11時〜3時までの強烈な日差しをカットして、窓から太陽熱が入らない工夫をしています。
南面に作った掃き出し窓(幅1600×高さ2000)から入る太陽熱は 約600Wで、これは電気ストーブ「中」運転に相当し、窓から入る太陽熱をカットしないと、夏の昼間は室内でストーブを炊きながら エアコンで冷やしている事になり、電気代もエネルギーも とても無駄になります。
逆に冬は軒が出ていても、太陽の高度が下がりますので、日中の暖かい日差しが たっぷり お家の中に入ります(冬の日中の日差しは電気ストーブ600〜700wに相当します)。
さらに軒の出を伸ばす事で、外壁や塗装を汚れや水、紫外線から守り長持ちさせ、梅雨時期には、軒下がドライエリアになり建物を湿気からも守り、雨の日でも窓を開けて換気できたり 屋根付きのデッキはコミュニケーションの場所になります。
私達が子供の頃、急な雨に子供達が軒下で雨宿りをする光景を よく見ましたし、そんな時に知らない者同士で、たわい無い会話が生まれたり・・・最近 とんと見ませんね〜 さだまさしさんの名曲「雨やどり」も通じない世の中になっちゃっいました(笑)。
それはさて置き、軒の出一つでも夏の暑さや冬の寒さに対応できたり、外壁を汚れや水から守ったり 長持ちさせたり、湿気対策やコミュニケーションまで産みます。
家造りは トータルで、しかも多面的に考えないといけない事が良くわかります。
然しながら、この素晴らしい建築の知恵は安藤建築のオリジナルでは無く、先人が四季の暮らしの中から編み出してくれた大きな財政の一つです。
そして 四季や梅雨がある日本の気候に対して、先人が遺してくれた豊かな知恵や工夫に学ぶ事は 本当に多くあります。
安藤建築が取り入れている先人の知恵は省エネに限らずまだまだ沢山ありますが、書ききれませんので リクエストがあれば、また書きたい⁇と思います。
雨宿りをする鹿さん達、いったい何を話しているのか?
今日は、方法の一部について考えてみます。
安藤建築が取り組んでいる「外断熱➕ダブル遮熱➕内断熱の四層の断熱」に 力を入れている事は 何度かお話ししましたが、屋根の形状や軒の出など 光や熱をコントロールするパッシブな設計やデザインなどのプランニングは、断熱同様とても大切です。
安藤建築の設計の基本の軒の出は、雨樋まで90センチ以上出すようにしています。
そうする事で 夏場の11時〜3時までの強烈な日差しをカットして、窓から太陽熱が入らない工夫をしています。
南面に作った掃き出し窓(幅1600×高さ2000)から入る太陽熱は 約600Wで、これは電気ストーブ「中」運転に相当し、窓から入る太陽熱をカットしないと、夏の昼間は室内でストーブを炊きながら エアコンで冷やしている事になり、電気代もエネルギーも とても無駄になります。
逆に冬は軒が出ていても、太陽の高度が下がりますので、日中の暖かい日差しが たっぷり お家の中に入ります(冬の日中の日差しは電気ストーブ600〜700wに相当します)。
さらに軒の出を伸ばす事で、外壁や塗装を汚れや水、紫外線から守り長持ちさせ、梅雨時期には、軒下がドライエリアになり建物を湿気からも守り、雨の日でも窓を開けて換気できたり 屋根付きのデッキはコミュニケーションの場所になります。
私達が子供の頃、急な雨に子供達が軒下で雨宿りをする光景を よく見ましたし、そんな時に知らない者同士で、たわい無い会話が生まれたり・・・最近 とんと見ませんね〜 さだまさしさんの名曲「雨やどり」も通じない世の中になっちゃっいました(笑)。
それはさて置き、軒の出一つでも夏の暑さや冬の寒さに対応できたり、外壁を汚れや水から守ったり 長持ちさせたり、湿気対策やコミュニケーションまで産みます。
家造りは トータルで、しかも多面的に考えないといけない事が良くわかります。
然しながら、この素晴らしい建築の知恵は安藤建築のオリジナルでは無く、先人が四季の暮らしの中から編み出してくれた大きな財政の一つです。
そして 四季や梅雨がある日本の気候に対して、先人が遺してくれた豊かな知恵や工夫に学ぶ事は 本当に多くあります。
安藤建築が取り入れている先人の知恵は省エネに限らずまだまだ沢山ありますが、書ききれませんので リクエストがあれば、また書きたい⁇と思います。
雨宿りをする鹿さん達、いったい何を話しているのか?
by yume-holon
| 2016-06-15 18:33