2016年 07月 18日
石川雲蝶をご存知ですか?
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石川雲蝶をご存知でしょうか?
江戸時代末期に活躍した木彫りの名工、越後のミケランジェロ、はては日本のミケランジェロと称され、新潟県内各地に多くの作品を残しています。
謎に包まれた雲蝶の人物像と圧倒的なまでに美しい作品の数々、見る者を圧倒して心を鷲掴みにします。
雲蝶の作品たちとの出会いは、驚きとともに感動に包まれます。
恥ずかしながら私は雲蝶の名前すら知りませんでしたが、その作品の重厚感と迫力、職人の遊び心溢れる作風、モチーフをやさしく表現する繊細さと鮮やかな彩色。
その美しさと何とも言えない魅力に、思わず作品の前に立ち止まってしまいます。
作品の数や大作の製作日数から考えると、超早彫りだったと思われます。
しかも、欄間彫刻から仏像、柱の丸彫、寺社仏閣のありとあらゆる木彫装飾、襖絵、石彫、漆喰装飾、組子格子の障子、果ては宮大工仕事に至るまで天才中の天才、ミケランジェロに例えるのは雲蝶に対してもミケランジェロに対してもまったく失礼な話です。
しかしながら雲蝶本人については謎に包まれていて、記録がほとんど残っておらず逸話のみが言い伝えられていて、そこがまた雲蝶の魅力を大きくしています。
酒好き 女好き 博打好き の正に飲む打つ買うの三拍子を地で生きた豪放磊落な人柄が見え隠れします。
多くの作品を残した永林寺には住み込みで作品制作をしていた事から、雲蝶の当時の暮らしぶりが多く伝えられていていますが、その性格や遊び振りが作品の彼方此方に表されていて、何と言えない色気を感じます。
依頼主の当時の住職から「女の背中は請求書、男の背中は領収書を表す事と」と諭され彫った天女は格別に美しい姿で表されています。
その永林寺に作品を残すきっかけが賭け事だったという話もあって、本当に破天荒な人物像が思い描かれますが、西福寺開山堂を見学して分かる事は 雲蝶の天才的なプロデュース力とコーディネート力で、限られたスペースの中で壮大な物語を展開して、時間と空間に永遠を感じさせます。
150年経ってなお見る人々を魅了する石川雲蝶の作品群を是非訪ねて頂きたいと思います。
江戸時代末期に活躍した木彫りの名工、越後のミケランジェロ、はては日本のミケランジェロと称され、新潟県内各地に多くの作品を残しています。
謎に包まれた雲蝶の人物像と圧倒的なまでに美しい作品の数々、見る者を圧倒して心を鷲掴みにします。
雲蝶の作品たちとの出会いは、驚きとともに感動に包まれます。
恥ずかしながら私は雲蝶の名前すら知りませんでしたが、その作品の重厚感と迫力、職人の遊び心溢れる作風、モチーフをやさしく表現する繊細さと鮮やかな彩色。
その美しさと何とも言えない魅力に、思わず作品の前に立ち止まってしまいます。
作品の数や大作の製作日数から考えると、超早彫りだったと思われます。
しかも、欄間彫刻から仏像、柱の丸彫、寺社仏閣のありとあらゆる木彫装飾、襖絵、石彫、漆喰装飾、組子格子の障子、果ては宮大工仕事に至るまで天才中の天才、ミケランジェロに例えるのは雲蝶に対してもミケランジェロに対してもまったく失礼な話です。
しかしながら雲蝶本人については謎に包まれていて、記録がほとんど残っておらず逸話のみが言い伝えられていて、そこがまた雲蝶の魅力を大きくしています。
酒好き 女好き 博打好き の正に飲む打つ買うの三拍子を地で生きた豪放磊落な人柄が見え隠れします。
多くの作品を残した永林寺には住み込みで作品制作をしていた事から、雲蝶の当時の暮らしぶりが多く伝えられていていますが、その性格や遊び振りが作品の彼方此方に表されていて、何と言えない色気を感じます。
依頼主の当時の住職から「女の背中は請求書、男の背中は領収書を表す事と」と諭され彫った天女は格別に美しい姿で表されています。
その永林寺に作品を残すきっかけが賭け事だったという話もあって、本当に破天荒な人物像が思い描かれますが、西福寺開山堂を見学して分かる事は 雲蝶の天才的なプロデュース力とコーディネート力で、限られたスペースの中で壮大な物語を展開して、時間と空間に永遠を感じさせます。
150年経ってなお見る人々を魅了する石川雲蝶の作品群を是非訪ねて頂きたいと思います。
by yume-holon
| 2016-07-18 22:33